大学コンソーシアム八王子 SD・FD専門委員会主催研修会:「大学入試改革を通して考える高大接続の課題」

大学コンソーシアム八王子 SD・FD専門委員会主催の研修会にて、講師を務めさせていただきました。タイトルは「大学入試改革を通して考える高大接続の課題」です。

ご参加いただいた各大学の皆さまからも色々な課題感を伺いながら、「生徒、学生のために大学にいまできることは何だろう?」と考える3時間。終了後の懇親会も含め、意見交換が活発に行われました。

国が進める入試改革は色々と迷走中ですが、本来「高大接続」というのは、入試だけの話でもなければ、別に文科省が決めるものでもありません。全国の大学や高校が、それぞれの課題を解決するために必要な施策を積み上げていけば良いものだと思うのです。受検予備校で働いていたときの経験や、いま地方の高校をまわっていて感じる様々な「格差」についても、会場では共有させていただきました。

それらを是正するのは公教育の役目だと思いますが、国だけに期待するのではなく、全国の高等教育機関が高校教育に少しずつでも協力していくような形が良いのでは……と私は考えます。それは最終的に、大学のあり方も変えるはずです。マーチン・トロウが論じたユニバーサル・アクセス型の高等教育システムを実現させるためにも、そんな建設的な高大接続はいかがでしょうか。